インテリアデザイナー 竹内三ツ木の   おすすめ美術館
Vol.303 
イザベラ:スチュアート:ガードナー 美術館 (ボストン)

ISABELLA STEWART
GARDNER MUSEUM

 19世紀末から20世紀初めにかけて膨大な数のヨーロッパ美術品が、アメリカの富豪達に買い取られ海を渡った。ジョン:ローエル:ガードナーも、その一人である。
  彼は一人息子を亡くした妻を慰めるため、しばしば夫人を連れてヨーロッパ旅行に旅立った。
  ガードナー夫人はイタリアルネッサンスの芸術作品に触れ大いに感動し、「聖母マドンナ」を買い求めたのを手始めに、
本格的に美術品の収集を始める。その領域は極めて広く、絵画、彫刻にかぎらず、織物、陶器、書物、装身具から家具にまで及んでいる。
  旅先で買い求め、ボストンの家に送り続けた美術品は、ついにコモンウエルス通りの大邸宅にも入り切らなくなってしまう。
  夫妻は当時のアメリカで美術収集家として、その数と、優れた鑑識眼から有名になったが、1898年夫のガードナーは、収集した美術品を展示する美術館建設の夢なかばで、膨大な遺産を残して他界してしまう。
ガードナー夫人58歳の時の事であった。
  夫人は夫の遺志を継ぎ、現在の場所に美術館を建設し、夫人自身も四階に移り住んだ。
1903年のオープンレセプションでは、ボストン交響楽団の演奏が華々しく行われた。
  四季の花が咲き乱れる中庭を取り囲むように建てられた美術館の一階から三階は、スパニッシュチャペルやイタリアルーム、ラファエロルーム等、展示品に合わせた名前が付けられた部屋が並んでいる。
  又、ボストン美術館に勤めていた、岡倉天心との交流から、屏風、襖絵なども置かれている。
ガードナー夫人はこの美術館の四階の自室で1924年、84歳の生涯をとじている。
  100年前の建物でもあり、設備の面などで新しい美術館とは多少異なるが、ぜひ一度見ておきたい美術館である。
歩いて数分の所に、有名なボストン美術館がある。





ISABELLA STEWART GARDNER
Closed Mondays
280 The Fenway,Boston
Phone 617-566-1401
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